サウジアラビアは価格引き上げのため再び原油生産を削減 - 今度は独自に

サウジアラビアは日曜日、「石油市場の安定とバランス」を支援するため、7月から日量100万バレルの減産を開始すると発表した。

同国は石油生産の決定に原油価格を利用していないとしているが、この動きは世界経済の不確実性と国際需要の減少への懸念に対応して原油価格を下支えしようとする試みであると考えられている。

この決定はウィーンでのOPEC+会議から出されたものだが、サウジアラビアが発表した追加減産は一方的に行われている。

サウジアラビアは、削減は少なくとも1カ月続き、延長される可能性があると述べた。

ＯＰＥＣプラス諸国はまた、４月に発表した原油減産を２０２４年末まで延長し、世界市場に送り出す原油量を日量１００万バレル以上削減することで合意した。 OPEC+諸国は世界の原油の約40％を生産しています。

多くのアフリカ諸国とロシアには生産削減を求める圧力がかかっていた。 一方、アラブ首長国連邦は原油生産量を増加させる。

世界の石油生産量は日量約 1 億バレルです。

サウジアラビアは今後、日量900万バレルの原油を生産する予定であると同国のエネルギー省は発表した。 これは今年初めの生産量よりも日量150万バレル少ないことになる。

この削減は、米国の戦没将兵追悼記念日の直後、そして夏の忙しい旅行シーズンの直前に行われた。 原油価格はガソリン価格と密接に関係しています。

昨夏、バイデン大統領はサウジアラビアを訪問し、同国の指導者らに石油増産を要請した。

その代わりに、OPECプラス加盟国は10月に日量200万バレルの減産を発表したが、ホワイトハウスはこの決定を「近視眼的」と呼んだ。

バイデン政権は昨年以来、ガス価格を抑えるために戦略石油備蓄から数百万バレルの石油を放出している。